「低カフェイン」の飲み物、実際のカフェイン量はどれだけ少ない?
体質の関係や妊娠・授乳中などで、カフェインの摂取量を控えめにしている方は多いかと思います。
そんな時、カフェイン量の少ない飲み物を選ぶ上での目印になるのが、パッケージに書かれた「ノンカフェイン」、「カフェインレス」、「ディカフェ」などの表示。
でも、こうした言葉が添えられている製品は、普通のコーヒーや紅茶に比べてどの程度カフェインの量が少ないのでしょうか?
そこで今回は、「カフェインゼロ」「カフェイン少なめ」を示す言葉の定義と、それぞれの分類に含まれるカフェイン量の違いをまとめてみました。
これまでなんとなく目にしていた低カフェイン飲料の違いがわかると、自分用のお茶を買う時だけでなく、カフェインを控えている人へのギフト・プレゼントを選ぶ際にも参考になるかもしれません。
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目次
1.『ノンカフェイン』『カフェインフリー』=カフェインなし!
もし、お手元の飲み物に「ノンカフェイン」、もしくは「カフェインフリー」と表示されていれば、その製品は原則としてカフェインゼロ。
カフェインを少しもとりたくない!という方も安心して飲めます。
ルイボスティーや黒豆茶、麦茶、ハーブティー(紅茶・緑茶成分の入っていないもの)などがこの分類に入ります。
ギフトとして贈る場合には、華やかで、紅茶に似た味わいのあるフレーバールイボスティーなどが、初めての方にも飲みやすくておすすめです。
◎ 私がおすすめするノンカフェインの飲み物のレビューはこちら。
2.『カフェインレス』=物によってまちまち
続いては、パッケージに「カフェインレス」と書かれていた場合。実は、こちらは低カフェイン飲料の中でもなかなか厄介な分類です。
「カフェインレス」というのは、実は和製英語。
意味の幅がかなり広く、「カフェインなし」(=ノンカフェイン、カフェインフリー)から「カフェイン少なめ」まで、いろいろなカフェイン量の飲み物が一緒にまとめられてしまっているようです。
カフェインゼロの「カフェインレス」の見分け方
そんなわけで、ちょっと困ってしまう「カフェインレス」の飲み物ですが……使われている原料・お茶のタイプを見ることで、含まれるカフェインの度合いを大まかに推測することはできます。
- ルイボスティー・黒豆茶・カモミールティー・ハイビスカスティー:カフェインなし
- 「カフェインレス」のコーヒー・紅茶・緑茶(玄米茶も):下記の「デカフェ」に相当。カフェインややあり。緑茶の数分の一程度。
- ほうじ茶・マテ茶:カフェインややあり。緑茶の半分程度。
マテ茶のカフェイン量については、普及団体やお茶の専門店さんにも、こんな記事がありました。
ミントティーの場合は、「ミント100%=カフェインなし」、「紅茶とミントのブレンド=カフェインあり」と見分けられます(他のハーブティーも同様)。
◎ミント100%のミントティーの例↓
体質・体調の関係でカフェインを避けている方は、「カフェインレスだから大丈夫!」といって飲みすぎる前に、その「カフェインレス」飲料の中身を確認しておくといいかもしれません。
3.『デカフェ』=普通のコーヒー・紅茶よりは少なめ(2%〜20%)
最後にご紹介するのが「デカフェ」。これは、コーヒー豆や紅茶・緑茶の茶葉に特殊な処理を行い、カフェインを減らす加工を行った(decaffeinated)飲み物のこと。
英語では略して「decaf(ディーカフ)」とも言います。
個人的には、デカフェのコーヒー・お茶のカフェイン量は「体調がいい時には美味しく飲めるけれど、疲れているとちょっと胃腸にくる…」というレベルです(※ あくまで私個人の感覚です)。
アメリカでは原材料から97%以上のカフェインを除去したものを「decaf」とするそうですが、実際に淹れた時に抽出されるカフェイン量にはばらつきが出ます。
米国食品医薬品局(FDA)によると、8液量オンス(=約237ml)のコーヒーに含まれるカフェイン量は、
- 普通のコーヒー:80〜100mg
- デカフェコーヒー:2〜15mg
普段からコーヒーやお茶を飲んでいる方ならもちろんOKですが、アレルギーや体質の関係でカフェインを避けている方へのギフトを選ぶときには、デカフェではなく、ノンカフェイン(=カフェインなし)の飲み物を贈るほうが安心かもしれません。
ちなみに、カフェイン除去加工をしている関係上、デカフェ飲料は無処理の飲み物と比べて味が多少変わることは避けられません。
- コーヒー・お茶の専門店が展開している製品
- その中でも、フレーバーコーヒーや玄米茶、ブレンドティーなど、コーヒー豆や茶葉を他の原料と合わせて使っている製品
を選ぶと、味の問題が気になりにくいかと思います。
◎デカフェコーヒーの専門店の例。カフェイン含量が0.1%未満の豆のみを使用しているそうです↓
デカフェフレーバーコーヒー|極・馨-Gokkoh-
まとめ:タイプを知って使い分けを
一見同じように見える「カフェイン少なめ」飲料にもタイプによってカフェイン量の違いがあります。ライフスタイルや体質に合わせて上手に使い分けていきたいですね。
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